2019/03/25

ことばの贈り物 2019/03/25

校内では、高校2年生の講習会やクラブ活動の生徒たちの声が聞こえる。終業式での高校生に話した訓話の最終回。お付き合い願いたい。

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その意味で、是非ともこの春休みに、進路を考えている大学に行ってください。大学はいつでもだれでも自由に入れます。ただし男子が女子大の門をくぐることは出来ません。とにかく目指す大学にいくつか行ってみて、自分をリアルな状態に置くことです。

大学には食堂がありますから、そこでランチするのもいいでしょう。現役の大学生の様子を観察するのもいいでしょう。大学図書館に行くこともいいでしょう。自分はどこの大学を目指しているのか。自分は何がしたいのか。自分をリアルな状態に置いて、自分を本気にさせる工夫をしましょう。

昨日、新高校1年生の併願入学生の集合日でした。この中にも、本校を併願合格で入学してくれている生徒の皆さんもたくさんいるけれど、公立入試で自分の受験番号がなかった時の悔しさ、喪失感、敗北感、挫折感。忘れてないよね。人間は失敗から学び、挫折経験が自分を成長させてくれる。だけど同時に、そのことを忘れがちなることもしばしば。

のど下過ぎれば……じゃないけれど、楽しい高校生活は大いに結構。だけど、やるべきことをきっちり果たす。この根幹が欠落した中での充実した高校生活は実現できない。皆さんの本分は勉強すること。その成果が大学入試という全国大会で証明されます。どうか、今一度初心に帰って、自分をリアルな現実世界の中に身を置くことをお勧めします。

「やったら出来るんだけれど、たまたまやっていないだけ」。よく聞く言葉です。じゃあ、いつするの?そのうち、そのうちという間に時間だけが徒らに過ぎていく。そんなことにならないように、重力に逆らうトレーニングは毎日しなければ筋力はつきません。

あなたの想像力を少し働かせて、自分の未来を考え、あなた自身の心に問いかけ、行動変換する。そんなチャレンジングな春休みにしてほしいと思います。

私の話は以上です。