2018/12/25

ことばの贈り物 2018/12/25

本日より高校終業式での訓話をご紹介したい。お付き合い願えれば幸いである。
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皆さんこんにちは。姿勢を楽にして聴いてください。3年生の皆さんと過ごす時間はもうあとわずかですし、年明けの大学入試センター試験からいよいよ大学入試が本格化します。最後まで、悔いを残さぬ闘いを展開してもらいたいと願っております。

また、2年生の皆さんにとって、学校のアクティビティは、ほぼ終了いたしました。高校生活もあと1年少しということですね。1年生の皆さんは、2学期の様々な行事や学びを通じて、高校生活に慣れてきたことではないでしょうか。

さて、本日は日ごろ私が考えていることを少しお話ししましょう。
私はスポーツの世界は素人ですから、間違っているかもしれませんが、スポーツ選手について考えてみましょう。スポーツ選手のトレーニングの様子を少し想像してみてください。彼らがトレーニングにおいて行う、重力に逆らう行為、すなわち、自らに大きな負荷をかけ、歯を食いしばって、汗を流しながら、来る日も来る日も懸命に筋力アップに努めている姿。それが苦しいだろうな、ということは誰もが容易に想像できることだと思います。

ではなぜ、多くのスポーツ選手が、重力に逆らうような負荷を自らにかけてまで肉体を鍛えるのでしょうか。どれだけ科学技術が進歩しようとも、強靭かつ良質な肉体に自らを変えるには、重力に逆らうような負荷をトレーニングの中で、行わなければ、それらを作り上げることは出来ない、ということが分かっているからなのです。そのトレーニングはおそらく過酷極まるものでしょうし、それに慣れるまでは、苦しみや辛さを伴うことでしょう。だけど、一度そういったものを作り上げたなら、少々の圧力や負荷にも屈しないところにまで到達できる。試合で勝つために、いい記録を残すために、スポーツ選手は、敢えて大きな負荷をかけてまで自分を追い込もうとしているように思います。

本日はここまで。また明日もよろしく。