2023.11.16

「トビタテ!留学JAPAN」ガーナ留学

高校1年 井上かのん

今回は「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN~」でガーナに留学した、高校1年の井上さんへのインタビュー内容を掲載します。

Q.留学を志したきっかけは?
A.元々1人で海外に行くことに憧れがあって、夏休みなどの長期休暇を利用していつもとは違う体験をしたいと思い、高1の夏に留学に行くことを決めました。

Q.トビタテ!留学JAPANに応募するには、何をしておく(身につけておく)ことが必要ですか?
A.トビタテ!留学JAPANには、2つの審査があります。1次書類審査では、自分が留学で何をしたいのか、何を学びたいのかを記述して、計画が実現可能であるかどうかを審査されます。2次面接審査では、留学を説明するプレゼンテーションの時間が10分間設けられた後、質疑応答の時間が10分間あります。この面接では、本人に本当に留学に行きたいという思いがあるのかどうかを審査されます。どちらの審査でもいちばん大切なことは、留学に行きたいんだ!という熱意を伝えることです。

Q.ガーナに行くことを決めた背景や理由を教えてください。
A.私は初め、アメリカやヨーロッパの主要英語圏に行くことを考えていました。しかし、トビタテ!留学JAPANの制度を使って留学に行くためには、7~8倍といった関門を突破しなければなりません。そのために、誰も思いつかない計画を立てようと考えて、自分の将来の夢に繋がるものとして思いついたのが、高校生でも参加できる医療ボランティアでした。そして、公用語が英語で比較的治安がよく、ボランティア活動の日程の都合がよかったのがガーナでした。

Q.実際に行ってみて感じたことは?
A.ガーナの観光地ケープコーストに行った時の話です。テラス席でご飯を食べていると、後ろからトントンと肩を叩かれました。何かと思って振り向いてみると、男の子10人くらいが「そのご飯ちょうだい」と言っています。戸惑って何もできないでいると、それを見たボランティア団体のスタッフさんが、彼らのために私たちの残飯をパックに詰めて渡してくれました。よほどお腹が空いていたようで、子ども達は押し合いながら手掴みで食べ、残飯は瞬く間になくなりました。貧しくて、お腹いっぱいに食べられない子もいるのだということを実感した出来事でした。

Q.ガーナ留学で得たものは?
A.医療プログラムに参加している間、平日は病院でお医者さんや看護師さんのお仕事を手伝ったり、手術室にも入れてもらえて目の前で帝王切開の手術を見る事が出来ました。また、週に一度、コミュニティに出向いて感染症の検査をしました。検査をするときに、少量の血を出すために患者さんの指を針で刺すのも、最初は怖かったですがとてもやりがいを感じました。また、3週間英語の中で生活したことで、自分の英語に自信が持てるようになりました。英語の勉強のモチベーションも高まって、英語を勉強するのが楽しくなりました。

Q.「トビタテ!留学JAPAN」を目指す後輩へ一言
A.トビタテ!留学JAPANに合格することは決して簡単なことではありません。でも、絶対に行きたいんだという意志、熱意があって、それをやり遂げる自信があるなら難しいことではないと思います。まずは、自分の本当にやりたいことを見つけてみてください。そして、もしそれにトビタテ!留学JAPANに合格することで培われる自信が必要なら、​トビタテ!留学JAPANの審査を受けてみてください。必ずあなたの中の何かを変える第一歩になってくれるはずです。

【動画】ガーナで目にした光景