高2 八重山研修旅行 回顧録
先日、4泊5日の行程を終えました。待ち遠しかった研修旅行は始まってからは一瞬で、たくさんの出逢いと笑顔で溢れていました。友達の青春をカメラで追いかけて収めるのが1番の楽しみでした。普段の生活では、課題やテストに追われてきた自分が、何かを追いかけているという状況にどこか新鮮な思いがしました。 現地ではさまざまなものを全身で感じました。まず、大阪と気候・文化が全く違うことです。短時間の豪雨。雲の合間から顔を出す太陽の照りつけるような光。その光が海に反射して作り出される海のグラデーション。今まで聴いたこともない鳥の鳴き声。一面に広がる背の高いサトウキビ畑。がっしりしている石垣。日本文化とはまた異なった琉球文化がそこにありました。 生まれて初めて水牛車にも乗りました。水牛というのは気ままな動物で、疲れたらお仕事をサボって休憩します。ふといつもの自分が重なってしまいました。それでも最後は目的地まで2トンもある牛車を引っ張って目的地まで連れて行ってくれました。水牛に引っ張られている時には、時間の流れも周りの雰囲気もゆったりしていて、日頃の時間の流れもこれぐらい緩やかだったらいいのにと感じました。
南国気分に浸っていた中で海洋ゴミの漂着という現実が突きつけられました。驚きと申し訳なさと、いろんな気持ちが交錯しました。今まで見てきた綺麗な海や砂浜は数多ものボランティアの日の目を見ない活動の上に完成されていたのか、と愕然としました。ボランティアの方々に連れられた砂浜には、大小のペットボトルや漁具、ヘルメットまで転がっていました。全部拾って帰るとどのぐらいのごみの量になるのだろうと考えつつも荒天により、ゴミ拾いは出来ず。無力さを感じていると、ボランティアの方に帰り際、声をかけられた。「将来は君たちにかかってるから海を汚すも綺麗にするも君ら次第。君たちは将来有望。頑張ってくれよ。」自分は何をしたら良いのだろう。返事に躊躇っていると、ボランティアの方が「ゴミ拾ったらええ。」とおっしゃいました。その一言がすんなり入ってきて、これからもボランティアをどんどんやっていこうと決めました。綺麗な八重山の海をもう一度、ボランティアの方々と眺める日を目指して。
今回の研修旅行で改めて自分は机上での勉強よりフィールドワークが好きなんだなと感じました。このような学びの場を企画してくださった先生方や現地で協力してくださった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
【動画】Last high school trip(野田君作成)