2022.10.23

高2 八重山研修旅行 現地報告 その④

高校生徒会執行委員 野田昌孝

 本日は海岸での漂着ゴミについてとサバニと呼ばれる古来の漁船について学びました。天気に恵まれず、予定していたプランが多少変わりました。午前中は島の北部の海岸に行き、どんなゴミが漂着しているのかを見ました。多種多様なゴミが散乱していましたが、ペットボトルの多さに仰天しました。それもラベルを見るとほとんどが、中国や台湾、ベトナムのものだと分かりました。ボランティアの方の話によると、潮の流れにのって他国のゴミが海岸に漂着するそうです。反対に日本から海に流れ出たゴミは、ハワイやアメリカ西海岸などに漂着しているそうです。その話を聞いた時にこれは地球規模の話だなと改めて驚きました。 また、ゴミを分別したときに意外にも漁業関連のものが多く流れ着いていることに気づきました。漂着した海洋ごみの約半分はこのような漁具だそうです。夏、気仙沼にボランティアで海洋ゴミを拾ったときも漁具を多く拾ったのを思い出しました。なぜ、漁具が多いのかボランティアの方に訊ねてみると、養殖などで使われる浮材や網が腐ったり壊れたりしてそのまま流されてくるそうです。まさかこんなに漁具が漂着しているとは思っていなかったので意外な一面も見ることができました。 石垣島周辺の海を含め、世界中の海には浮いているゴミだけでなく海の底に沈んでしまっているゴミが多くあると聞きました。蓋の開いたペットボトルや缶、瓶は海水が容器の中に入ってしまい、沈んでしまうそうです。陸の上である海岸にあれほど多くのゴミが漂着していたということは、海の中や底にはどれほどの量のゴミが漂っているのだろう。将来に思いを馳せる良い機会になりました。