ことばの贈り物
─ 校長通信 ─

2018/08/30

若手教員との勉強会「夢工房2018」の学びをご紹介したい。テーマは「叱ることと褒めること」。指導者が生徒とどれくらいの距離感を保ちながら接するべきか?結構悩ましい。確かに相手との間合いというのは、対生徒に限らず、人間関係全般において起こりうる課題。

この間合いを詰め過ぎてもいけないし、遠ざけすぎてもいけない。生徒に叱ってばかりでも、指導効果は上がらない。また、褒めてばかりでも同じこと。間合いと指導の関係性。これがうまく行くには、何よりも相手と接する時間と密度が必要。

指導者が相手を褒めたり、叱ったりという場面は「ハレの場」。指導者の日頃の指導は、相手とのコミュニケーションであり、知識や技術の伝授であり、相手の立場に立ったホスピタリティであり、といった関係性の構築。そこを毎回毎回、丁寧に丹念に繰り返す中から、相手との適度な間合いが生まれてくる。

つまり指導時間の多くは、対象者との信頼関係の積み重ねに費やされなければならない。相手との関係性、信頼性が希薄な中で、相手を褒めたり叱ったりすることに、指導効果は期待出来ない。日頃の信頼関係の構築のために、相手への理解と関心を最大限に払うこと。そこから指導の第一歩は始まる。その中から、少しずつ指導者なりの指導方針も芽生えてくる。指導者は実は生徒から育てられている一面もあると言える。そんな話をした。

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